桜開花

f8 AE(1/160) -0.3 AWB ISO1600 焦点距離140mm
今年は3月の気温が高かったこともあり、各地の桜開花が早く、加えて開花から満開までの日数も短かったのが特徴的でした。これは30日の早朝、6時4分に撮影しています。そろそろ散り始めの頃でしたが、それでも十分すぎるほど、美しい桜のシーンを堪能できました。東京メトロの九段下駅出口の階段を上がると、もうこのようなシーンが広がります。ワクワクしました。

ここ最近、意欲的な新製品を次々と発表しているイメージが強いタムロン。今回は、純正レンズが圧倒的に強いと感じられる、「70-200mmF4」のクラスにモデルを投入してきました。望遠側は10mm長くして、210mmとしています。軽量・コンパクトを謳うこのレンズ。機動力と操作性、そして写りはどのようなものでしょうか。桜を撮りに千鳥ヶ淵へ出掛けてきました。

カメラはニコンD750を使いました。組み合わせてみると、コンパクトな外観もそうですが、とても望遠=重いというイメージは湧いてこないですね。とてもスリムなスタイルです。無駄を省いたといいますか、メタボな身としてはちょっと羨ましくなってきます。SP仕様ではないので、軽さを優先するためにプラスチック素材を採用しました。とても持ちやすかったです。ズームリングの位置が前方にありますが、これはSP70-200mmF2.8G2と操作性の共通化を図る目的もあるとか。つまりは使い分けができる、ということになりますね。フードも仰々しいほど大きなものではなく、小型だけどしっかりした感じ。別売の三脚座も用意されています。

コンパクトサイズも自慢

f7.1 AE(1/250) -0.3 AWB ISO1600 焦点距離105mm

タムロン70-210mmF4 Di VC USDのレンズ構成は14群20枚。これを書いていてちょっと驚いてしまいました。そこまで多くのレンズを使っているとは思えません。しかも、写真の画質低下を良好に補正するLDレンズを、3枚使用しています。画面周辺までクリアーな描写を見せてくれますし、全長174mm、重量850g(いずれもニコン用)のコンパクトサイズも自慢ですね。

靖国神社の近くまで歩いたら、朝日が昇ってきました

f5.61 AE(1/2000) ±0 AWB ISO1600 焦点距離90mm

靖国神社の近くまで歩いたら、朝日が昇ってきました。大きな鳥居に光が当たり、下にある桜も彩りが深まりました。道路の反対側から、タテ構図で少しカメラ位置を高くして狙っています。タムロン70-210mmF4 Di VC USDはズーミングによる全長変化のない、インナーズーム機構を採用しています。不安定な角度でカメラを持つ時など、様々なシーンで作画を助けてくれます。

桜の花に明暗がハッキリし始め たタイミング

f8 AE(1/1000) +0.7 AWB ISO1600 焦点距離155mm

この場所は撮影スポットのようで、特に海外からの観光客と思われる皆さんが、スマートフォンやカメラで熱心に写真を撮っていました。陽が少しずつ昇って、桜の花に明暗がハッキリし始めたタイミングです。東京タワーを中央付近に置いて、「都心の桜風景」をテーマにしました。画面右下に見えるライトアップ用照明と、左上のビルの配置、バランスに気を使ったつもりです。

小さな 花の撮影などで威力を発揮

f4.5 AE(1/2000) +1.3 AWB ISO1600 焦点距離210mm

最大撮影倍率1:3.1、最短撮影距離は0.95mを誇ります。被写体に接近することの多い、小さな花の撮影などで威力を発揮するでしょう。タムロン70-210mmF4 Di VC USDを持ち歩きながら桜を眺めていて、ふと残っている花びらが朝日に照らされているのを発見、近くに寄って撮影してみました。花びらの中にある「脈」がハッキリと透き通り、幻想的な雰囲気になりました。

朝日が僅かに当たってコントラストが強くなってきた 桜の質感がよく出ている

f8 AE(1/1000) ±0 AWB ISO1600 焦点距離190mm

一見すると何の変哲もないカットですが、朝日が僅かに当たってコントラストが強くなってきた桜の質感がよく出ているように感じました。一つ一つの桜の花が、正確に描写されています。これを実現したのは、リング型超音波モーター「USD」の搭載によるものです。ストレスのない快適なAF撮影を楽しむことができました。MFでピントの微調整も可能なので、助かります。

背景をボカして撮ってみました

f5 AE(1/1600) +0.3 AWB ISO1600 焦点距離210mm

前に載せた写真とは逆に、背景をボカして撮ってみました。せっかくなので、バックには桜を入れて画面をピンクで包んでいます。こちらはタムロンらしい、優しさのある柔らかな雰囲気に仕上がりました。タムロン70-210mmF4 Di VC USDの手ブレ補正効果は4段分で、これは手持ち撮影の大きな頼りになりそうです。別売の三脚座があると、安定性がさらに増すでしょう。

人気のスポット

f6.3 AE(1/1250) +0.3 AWB ISO1600 焦点距離210mm

ここも人気のスポットです。たくさんのカメラマンが、それぞれのカメラを手に撮影を楽しんでいました。引きで狙うと、背景の建物がいろいろ入ってしまいます。これをできるだけ避けたかったので、望遠側をフルにして桜だけの構図に絞っています。桜の明暗をきっちりと表現してくれました。気になる照明用のスポットライトは、なるべく目立たないように配置しました。

桜並木では、大半の人が上を見ながら歩いています

f11 AE(1/125) +0.3 AWB ISO1600 焦点距離70mm

桜並木では、大半の人が上を見ながら歩いています。でも、木の下の方にも元気に咲いている花がありました。みんなと違うけど、でも存在感は抜群だと感じたのです。なので、こちらにピントを合わせて広角風に狙ってみました。レンズを上に向けるので汚れやすい状況ですが、タムロン70-210mmF4 Di VC USDのレンズ最前面には防汚コートが採用されているので安心ですね。

カワウが羽を休めにやってきた

f8 AE(1/320) -0.3 AWB ISO1600 焦点距離140mm

ボート乗り場はまだ営業時間外でしたが、よく見ると珍客が。カワウが羽を休めにやってきたようです。「何かしてくれないかな〜」と思いつつ、桜を入れ込んだ構図でカメラを構え、タイミングを待っていました。すると、羽を伸ばして日光浴を開始。ラッキーでした。軽快に使えてチャンスに応答してくれるタムロン70-210mmF4 Di VC USD。もちろん簡易防滴構造なのです。

Nikon D750+タムロン70-210mmF4 Di VC USD
今年は桜の開花が一週間ほど早くて、撮影に出掛けた3月30日の段階でもう散り始めていました。それでもなんとか大勢には支障もなく、早朝に着いたにも関わらず、たくさんのカメラマンが熱心に撮影していました。このレンズのウリである軽量さというのは大いに助かるわけで、カメラにレンズを装着して早歩きをしても、重さを感じて疲弊してしまうことはなかったですね。そしてこれはタムロンズームの全般にいえることですが、ズームの回転がとてもスムーズでした。やや軽めだと思う方もいるかもしれませんが、トルク感も均一で、とても回しやすかったです。これは構図を決定するときに役立ちます。AFが高速であることはもちろんですが、狙ったところにしっかり合うのも心地良いです。レンズを掌の上に載せると、すっぽり嵌まるような感触がありました。これなら手持ち撮影でも、しっかりとホールドできます。

そして写りですが、今回の70-210mmF4 Di VC USD、こちらもタムロンブランドに裏付けられたコントラスト・解像度の高い描写は健在でした。小型タイプの一眼レフカメラに装着して運動会などで撮影するようなシーンでは、その軽量さが機動力のアップに大きく繋がります。これからのシーズンにピッタリの1本といえるでしょう。4段分の手ブレ補正、レンズ内部に水滴が混入するのを防ぐ簡易防滴構造など、基本性能も抜かりはありません。オススメです。

Photo & Text by 高山景司
※撮影は手持ちで行っています。ピクチャーコントロールは風景に設定。

タムロン70-210mmF4 Di VC USD

タムロン70-210mmF4 Di VC USD(Model A034)
http://www.tamron.jp/product/lenses/b028.html
2018年4月発売
レンズ構成:14群20枚
最短撮影距離:0.95m
フィルター径:67mm
質量: 860g (キヤノン用) / 850g (ニコン用)
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