こんにちは!担当:Kです。

FUJIFILM (富士フイルム) のフラッグシップミラーレス一眼カメラ X-T4 のレビューです。

前機種 X-T3 との最大の違いは、ボディ内手振れ補正を搭載しているという事で、特にFUJIFILM の単焦点レンズをメインに使うユーザーには X-T4 の登場は朗報と言っていいと思います。

FUJIFILM の純正の単焦点レンズは、個人的にも大好きな、XF56mmF1.2 R APD を筆頭に、柔らかいボケ味で魅力的なレンズが多数ありますが、レンズに手振れ補正機構が無いものが大半でした。

X-T4 の登場は、そんな純正の単焦点レンズの魅力にはまったユーザーに、より多くの撮影シーンを提供するものだと思います。

X-T3よりも厚みが増し、ペンタ部が一回り大きくなったX-T4は、少しいかつく、男っぽさを増したと思います

ボディ内手振れ補正を内蔵しながら、 X-T3 と比較して、大きさが大きく変わらないのも秀逸で、すでにボディ内手振れ補正を内蔵していたX-H1との大きな違いとなります。

STILL(写真)とMOVIE(動画)モードを、レバー一つで切り替えられるようになっており、それぞれの使い勝手に合わせたインターフェースに切り替わるようにしてあるのは、以前より動画にも力を入れていたFUJIFILMらしい配慮です。

STILL、MOVIE各モードにおけるメニュー画面の違い

STILL、MOVIE各モードにおけるQメニュー画面の違い

フラッグシップの新型には必ずと言っていいほど、新しいフィルムシミュレーションが搭載されるのが、最近の FUJIFILM の慣例ですが、 X-T4 で搭載されたフィルムシミュレーションは、ETERNA ブリーチバイパスです。

高いコントラストと低い彩度のフィルムシミュレーションは、なかなか個性的で、1、2度温度が下がったような、独特な表現が出来そうです。

そんな、X-T4 に、XF56mmF1.2 R APD を付けて、テスト撮りに出かけました。

FUJIFILM X-T4 販売ページ

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実写テスト

桜の季節もすっかり終わってしまいました。

いつでも撮れると思っていると、気が付けば散ってしまい葉桜となってしまっていて、もっと撮っておけばよかった、と後悔するのですが、あとの祭りです。そんな気持ちからか、ほんの少し残った花びらに、カメラを向けました。

フィルムシミュレーションは、STD(PROVIA)を選択しましたが、葉の緑と春らしい柔らかい光を上手く写し取ってくれたと思います。

FUJIFILM X-T4 は、お散歩カメラにするには少し大きいですが、その分操作性がいいのがメリットです。

水の流れは、選択するシャッタースピードによって、大きく変化するので、なかなか難しい被写体です。

何枚か撮って、良さそうなカットを選ぶ事になりますが、X-T4 は手ぶれ補正のお陰で、シャッタースピードの選択肢が大きく取れるので便利です。

このカットは、手振れ補正が必要なほどスローに切ったわけではありませんが、選択肢が多いというのはいい事です。

あ!猫だ!

突然生垣の隙間から猫が現れました。

慌ててカメラを向けましが、FUJIFILM X-T4 の強力なオートフォーカスが、迷いなくピントを合わせてくれました。

が、1枚前のカットでマイナスの露出補正をかけていたのを戻す時間は無く、このカットはPhotoshopを使って少しだけ明るく処理してあります。カメラは良くても撮影者の技量が追いつきません。

桜の時期が終われば、緑萌ゆる若葉の時期が始まります。

FUJIFILM の看板フィルムであったVelviaは、高い彩度と、コントラストで、風景写真で愛用するカメラマンの多かったフィルムで、鮮やかな緑色を表現するのに、これほど適したフィルムはありません。

まるで何台かのカメラを使い分けているように、イメージを自在に変えられるのは、FUJIFILM のカメラを使うメリットの一つです。

林の片隅に、古びた仏像が鎮座していました。

アンダーにした露出と、クラシッククロームの渋めの発色が、仏像の古さをより誇張して表現してくれました。

X-T4 から採用されたバリアングルモニターは、極端なローアングルでの撮影も苦にしません。

X-T4 から採用された新しいフィルムシミュレーションETERNA ブリーチバイパスで撮影しました。

高目のコントラストと、低い彩度のせいで、本来有機的な木の幹が、まるで金属でメッキされたような光沢を持って再現され、なんてことのない日常の風景をドラマチックなものに変えてくれます。

画像処理でも出来るのかもしれませんが、撮るその場で、その時の雰囲気に合わせて色づくりを出来るのが FUJIFILM のフィルムシミュレーションの良さだと思います。

お寺の仁王像は、相当に古いもののようで、かなりの風格を持っていました。

手前の柵を消すのは無理だったので、柵の中に印象的なお顔が来るようにフレーミングしました。

古いものを撮るのはクラシッククロームの十八番で、先ほどの石仏と同様に、大きくアンダーにした露出と併せてイメージ通りのカラーバランスになったと思います。

ちなみに、同じカットをVelviaで撮ったカットと比較すると・・・

人それぞれ好みだと思いますが、個人的にはクラシッククロームの方が、イメージに合っていると感じます。

イメージをその場で作れるところが、FUJIFILMのカメラを使う醍醐味の一つです。

回想シーンのようなイメージでETERNA ブリーチバイパスを選択して撮影していますが、このカットは X-T4 のもう一つの特徴であるボディ内手振れ補正を活かして、背景のクマザサが風でブレるように、1/4のスローシャッターを切って撮影しました。

今回使用したレンズは XF56mmF1.2 R APD なので手振れ補正が無く、さらに35mm判換算で中望遠レンズですから、1/4といったスローシャッターを手振れ無く切るのは難しいと思います。

そんな中、X-T4 の6.5段という強力なボディ内手振れ補正が、止まった石仏はシャープに、背景のクマザサはブレて動きを出す事が出来ました。

惜しむらくは、クマザサのブレが控えめなところです。

人通りの少ない、路地のラーメン屋の提灯です。

昼間なら何とも思わない風景ですが、夜の温かい暖色系の光に包まれて、雰囲気のある風景になりました。

このカットは、X-T4 から搭載された機能、AWB(オートホワイトバランス)の「雰囲気優先」を使って撮影しました。その名のとおり、暖色系の光の色が、いい度合いで残り、イメージを崩すことなく写し取ってくれました。

同じ光景を3つのAWBで撮ると以下のとおりです。

白熱電灯や、焚火やロウソク、ランプなどの炎の光は、光の色を残した方がその場の空気感が伝わりる写真になると思います。

通常のAWBだと不満が残り、定常光を設定するとやり過ぎになる嫌いがありましたが、雰囲気優先AWBはちょうどいい塩梅で、色被りが残り、使い勝手のいいモードだと感じました。

渋いフィルムシミュレーション比較

その場の雰囲気を表現するのに、撮影時にカラーバランスを選択出来るフィルムシミュレーションは、FUJIFILM のカメラを使う大きなメリットです。

そんなフィルムシミュレーションですが、個人的に派手なものと、渋いもの2通りを対にして使っています。

派手な(彩度が高い)ものの筆頭は勿論Velviaですが、今回、X-T4 に、ETERNAブリーチバイパスが搭載された事で、渋い(彩度が低い)フィルムシミュレーションはバリエーションが増えたと思います。

そんな渋いフィルムシミュレーションを4種比較してみました。

比較したのは、クラシッククローム、ネガスタンダード、ETERNA、ETERNAブリーチバイパスの4種です。

渋い色のフィルムシミュレーションだけを集めて比較しましたが、それぞれ個性があって面白いです。緑色や赤は、違いが分かりやすい色なので、参考にしていただければと思います。

又、コントラストが低いETERNAは、背景のボケの感じが柔らかく表現されるところもポイントで、使うレンズの個性との組み合わせも考えながら、どのフィルムシミュレーションを使うのかを選択するか考えるのも、FUJIFILMを使う楽しさの一つです。

まとめ

X-T3 と殆ど変わらない大きさのボディに、手振れ補正が入ったという事が、X-T4の最大のメリットです。

FUJIFILM の単焦点レンズはボケ味など魅力的なレンズが多数存在しますが、大半は手振れ補正機能が無いので、X-T4の登場は、単焦点レンズを愛用するユーザーにとってはそれこそ朗報と言っていいと思います。

フィルムシミュレーションと組み合わせて、KAMLANや七工匠などのマニュアルフォーカスレンズを使うのも面白そうで、オールドな雰囲気の写真を試してみたくなります。

ボディ内手振れ補正は、動画撮影でも多くのメリットをもたらし、X-T4の進化のいくつかは動画撮影の為に開発されたものですが、今回は写真のみのレビューとしました。

X-T4 は、現時点での FUJIFILM の良さが全て詰まった、フラッグシップらしいカメラでした。

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