こんばんは!フジヤカメラ店の担当:Kです。

FUJIFILM X-A7 + XC35mmF2 本体写真①

FUJIFILM の軽量でコンパクト、リーズナブルな単焦点レンズ フジノンレンズ XC35mmF2 のレビューです。

結論から言うと、XC35mmF2 は、かなりお買い得なレンズです。何故なら XF35mmF2 R WR と、レンズ設計は同じだからです。つまり「金属製の外装と防塵・防滴・-10℃の耐低温構造」という事意外は、高描写で定評のある XF35mmF2 R WR と同等の写りを楽しめる、という事です。

鏡筒やマウントにプラスチックを使う事で、軽量化(XF35mmF2 R WR:170g、XC35mmF2:130g)が図られている事も見逃せません。

FUJIFILM X-A7 + XC35mmF2 本体写真②

今回は、以前「カメラ専門店が選ぶ 安いミラーレス一眼カメラ」という記事でもおススメした X-A7 に XC35mmF2 を装着して、中野周辺を散歩してみました。

実写テスト

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真①

FUJIFILM X-A7 1/1300 f2.0 ISO200 露出補正-1.0

冬の低い光を楽しめるのもあとわずかですね。比較的遅い時間まで陰影の付きやすい低い光線状態で写真を撮れる冬の時期は、寒くて大変という事を除けば、写真向きのシーズンだと思います。

今回はフィルムシミュレーションに全カットPRO Neg.Stdを使いました。

本当は、XC35mmF2 の写りに合いそうな、ETERNAかクラシックネガを使いたかったですが、X-A7には無いモードなので、似た方向性のPRO Neg.Stdを選択しました。上のような色の被写体でも赤がどぎつくならないで、少しクラシックな色合いになります。

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真②

FUJIFILM X-A7 1/400 f2.0 ISO200 露出補正±0

ショーウィンドウの中の花を窓越しに寄って撮りました。

造花だと思いますが、柔らかい日差しを浴びて、春らしい雰囲気になりました。

FUJIFILM Xシリーズは、APS-Cサイズセンサーなので、35mmはフルサイズ換算で50mmの画角になります。自然な遠近感でありながら、構図も整理しやすく使い易い画角です。

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真③

FUJIFILM X-A7 1/550 f2.0 ISO200 露出補正±0

写りの傾向は、基本的に柔らかい描写だと思います。

特に、近接時は柔らかいハレーションが被写体を包んで、独特の美しさを作り出してくれます。FUJIFILMのレンズには似た傾向のレンズが多くありますが、XC35mmF2 は特にその傾向が強く、Xシリーズを使う真骨頂を味わえるレンズだと思います。

触れば痛いサボテンも、XC35mmF2 の柔らかいボケ味に包まれて、触ってみたくなる写真になりました。

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真④

FUJIFILM X-A7 1/3200 f2.0 ISO200 露出補正±0

撮影に出かけた日は晴天でコントラストの高い光線状態でしたが、フィルムシミュレーションに PRO Neg.Std を選択したおかげで、日向も日陰も諧調の残るネガっぽい写真になりました。

FUJIFILM X-A7 + XC35mmF2 の組み合わせは、見た目も良くて、重量も450gほどとかなり軽量なので、フィルム時代のレンジファインダー機 CONTAX G1で撮っているような感覚です。

プラスチックボディとプラスチックマウントのレンズには、賛否あると思いますが、明らかに撮影の軽快さが違います。軽いは正義です。

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真⑤

FUJIFILM X-A7 1/4000 f2.0 ISO200 露出補正±0

先の写真もそうですが、冬は影を撮るのが楽しいシーズンです。

コントラストが高目なフィルムシミュレーションのPROVIA/スタンダードを使ってもいいのですが、PRO Neg.Std だけを使って、フィルムシミュレーションの切り替えはしませんでした。

諧調を優先して少し眠目な PRO Neg.Std は、柔らかい写りの XC35mmF2  との相性抜群に感じました。

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真⑥

FUJIFILM X-A7 1/3800 f2.0 ISO200 露出補正-0.3

中野近辺では、ちょうど梅の花が真っ盛りで、そこかしこでいい匂いを漂わせています。

春の柔らかい光に包まれた、少し飛び気味の梅の花を、XC35mmF2 の柔らかい描写が包み込むように表現してくれました。

上の写真だと、大きな背景ボケのせいで、逆にシャープに見えてしまうと思うので、少し拡大して感じを見てみます。

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真⑥拡大

柔らかく光の回った様は、XC35mmF2 の柔らかい描写のなせる業で、綺麗です。

FUJIFILMのフィルムシミュレーションと、レンズの良さが、写真の質を高めてくれたと思います。

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真⑦

FUJIFILM X-A7 1/1600 f2.0 ISO200 露出補正±0

飲み屋の縄のれんです。

個人的に フィルムシミュレーション PRO Neg.Std の木などの茶色の表現が好きです。板塀などを撮ると、有機的な柔らかさが表現されるので、よく使います。

このカットでは、強烈な光にコントラストが高目な写真になってしまいましたが、完全には飛ばない(つぶれない)ところにこのフィルムシミュレーションとレンズの粘りを感じます。

FUJIFILM XC35mm F2 テスト写真⑧

FUJIFILM X-A7 1/400 f2.0 ISO200 露出補正+0.3

道端に落ちた椿の花を、ローアングルで狙いました。薄いピンク色は、あまり見ない色です。

ピントが合った花びらの部分と、ボケためしべの部分とのコントラストは、このレンズ、このフィルムシミュレーションでなければ表現出来なかったと思います。

個人的に XC35mmF2 の真骨頂は、ボケはじめの美しさと、ピントのあった部分でも少し色がにじむ柔らかさで、かなり好みのレンズです。解像感などは十分なレベルにありながら、レンズの個性を感じさせる写りは、創作意欲を掻き立てられる写りなんではないでしょうか。

まとめ

写りについては XF35mmF2 R WR と同じと考えていいので、非常にコスパの高いレンズだと思います。

十分な解像感がありながら、人によっては眠いと感じるくらいの柔らかさは、個性的でありながら、逸脱した感じのない、とてもいいレンズだと思います。個人的に、かなり好みの写りです。

柔らかいレンズはボケが綺麗なケースが多いですが、XC35mmF2 も非常に美しいボケ味のレンズです。特にボケはじめの美しさは、SIGMA 45mm F2.8 DG DN Contemporary に匹敵するレベルだと感じました。

今回のテストでは、寒い冬に北海道に、暑い夏に沖縄に行くように、柔らかいレンズに柔らかいフィルムシミュレーションをぶつけてみましたが、この組み合わせは相性抜群で、レンズの個性をより引き立ててくれたと思います。

反面、X-A7との組み合わせは、デザイン的にはいいのですが、X-A7の操作性は上位機種には及ばないので、表現の幅を自由に取りたいなら、X-T30以上の機種が良かったかもしれません。いいレンズを使うと、カメラにも高望みをし始めるのは、長く業界にいる者の悪癖かもしれません。

2万円台前半の価格を考えると、FUJIFILM Xマウントユーザーなら全員持っていてもいいのでは!?と思えるくらいコスパの高いレンズだと感じました。

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