こんばんは!担当:Kです。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR のレビューです。大きさ、価格、ズーム倍率、解放f値のバランスが非常にいい標準レンズで、発売当初から品薄が続く程の人気レンズです。

開放f値固定のレンズという事で、性能的にも期待出来そうなので、楽しみなテストとなりました。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR 本体写真①

X-T3に装着すると、大きさ的なバランスも良く、ワイド側は16mm(35mm判換算で24mm)、望遠側は80mm(35mm判換算で120mm)と、通常撮影で使用される画角を大きくカバーしているのも魅力です。

APS-Cセンサー用である事が大きく幸いして、一眼レフ用の24-120mm f4と比べて、非常に小型、軽量である事も、FUJIFILM Xシリーズのカメラが高画質である事と併せて、レンズの魅力を増大させていると思います。

XF16-80mmF4 R OIS WR は、小型、軽量で取り回しが良く、さらに最新の光学設計によ高性能であるという、現在の市場のニーズを非常に良くバランスさせていると思います。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR 本体写真②

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR 販売ページ

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実写テスト

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真①

FUJIFILM X-T3 1/350 f8.0 ISO160 露出補正-0.3 焦点距離:24mm FILM:STD DR:100

今回のテスト撮影は、都会で行いました(笑)

住まいが、自然豊かな郊外な為、テスト撮りがどうしても自然風景や歴史建造物などに偏ってしまいがちなのですが、今回は一念発起して新宿区まで足をのばしてテスト撮りを行いました。

撮影スタイルはいつもどおりお散歩写真ですが、都会は情報に溢れていて、特に意識する事無くバリエーションに富んだ写真が撮れて楽しいです。わざわざ足をのばした甲斐があったというものです。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真②

FUJIFILM X-T3 1/150 f4.0 ISO160 露出補正±0 焦点距離:76mm FILM:STD DR:100

明治の雰囲気を残す狭い階段を上ると、紋の入った風情あるのれんが見えました。

レンズの焦点距離を望遠側にして、一歩下がって撮影しました。狭い階段とのれんとの距離感が圧縮されて、近代的なビルに囲まれた、小さな明治が切り取れました。

FUJIFILM XF16-80mmF4 R OIS WR は望遠側が80mmまであるので、ズームの端を使う事無く、余裕をもって画角を調整できます。全域通しでf4なので、望遠側はそこそこボケるのも魅力です。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真③

FUJIFILM X-T3 1/90 f4.0 ISO160 露出補正-0.7 焦点距離:19mm FILM:Ns DR:100

薄暗いビルの谷間の小さな路地、すり減った石畳に歴史と情緒を感じます。

先ほどとは逆に、レンズをワイド側にして、カメラを地面スレスレのローアングルにしてシャッターを切りました。FUJIFILM XF16-80mmF4 R OIS WR は、ワイド側も16mmまであるので、ワイド端から少し戻して撮影出来ます。余裕があるのはいい事です。

FUJIFILM X-T3 のティルト液晶は使いやすくていいのですが、こういった極端な使い方をした際には、もう少し手前まで引き出せると、画面が手の影に入らなくてよりいいと思います。惜しい!

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真④

FUJIFILM X-T3 1/50 f4.0 ISO200 露出補正-0.7 焦点距離:32mm FILM:STD DR:100

今回の撮影地は歴史ある街で、そこかしこに古い建物が残っており、今でも料亭やレストランとして営業していました。

東京のど真ん中の古い町並みを散策しながら、ふと魅力を感じてカメラを向けると、殆どが古いものでした。写真好きとして、いつか無くなるものを記録したいという本能が働くのでしょうか?

このカットは、ほぼ標準(32mm)での撮影です。自然に形を捉えるならやはり標準レンズという事で、意識する事無く自然と32mmを選択していました。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真⑤

FUJIFILM X-T3 1/950 f4.0 ISO640 露出補正±0 焦点距離:80mm FILM:STD DR:400

場の雰囲気に合わせて、ランプが設置してありました。明治ならガス灯でしょうが、勿論電気です。「ガス灯」と「LED」。言葉の響きだけとっても、古いもののほうがホッとするのは少し考えすぎでしょうか?

FUJIFILM XF16-80mmF4 R OIS WR はボケも綺麗です。解放f4なので、近接以外はややボケの大きさに不満が残りますので、明るい単焦点レンズとの併用を検討してもいいかもしれません。

黒い板塀の部分が、完全につぶれてしまう事を避ける為、ダイナミックレンジは400%を選択しました。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真⑥

FUJIFILM X-T3 1/70 f4.0 ISO160 露出補正-0.3 焦点距離:29mm FILM:STD DR:100

杉玉を見て心ときめかない日本酒好きはいないでしょう。

小料理屋と思しき入り口に、小さな杉玉が掛けてありました。店が日本酒に力を入れている事、ここが酒を出す店である事が一目でわかって、いいオブジェだと思います。

お酒に気をとられて、ついそのままの設定で撮ってしまいましたが、コントラストが高すぎました。フィルムシミュレーションはプロネガスタンダードかETERNA、ダイナミックレンジは400%を選択すれば良かった、と少し後悔しました。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真⑦

FUJIFILM X-T3 1/60 f4.0 ISO160 露出補正±0 焦点距離:43mm FILM:STD DR:100

FUJIFILM (富士フイルム) XF16-80mmF4 R OIS WR の最大撮影倍率は0.25倍と、富士フイルムのXマウントレンズの中でもトップクラスの性能です。

実は、FUJIFILM のカメラを使う際には、近接があまり強くないイメージがあり、寄り過ぎないように警戒しながら使っていたのですが、今回は意外と寄れて、いい意味で裏切られました。

こういったオールマイティーさは、標準ズームでは重要です。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真⑧

FUJIFILM X-T3 1/27 f4.0 ISO160 露出補正-0.7 焦点距離:18mm FILM:STD DR:100

狭い路地裏は、昼でも薄暗く、料亭の入り口には灯がともっていました。

三味線の音が聴こえてきそうで(実際、別な場所ではお稽古と思われる三味線の音が響いていました)なんだかタイムスリップしてしまったような錯覚に陥ります。

FUJIFILMのズームレンズ全般に言える事ですが、ズームの動きに適度なトルクがあり、滑らかな動きと相まって画角の調整がとてもし易く感じます。XF16-80mmF4 R OIS WR も例外ではなく、しっとりと使いやすいズーム感で、ちょっとした画角の調整もやり易く感じました。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真⑨

FUJIFILM X-T3 1/70 f4.0 ISO200 露出補正-0.3 焦点距離:47mm FILM:Ns DR:100

綺麗なものだけを撮るのが写真ではありません。窓の格子にからみつき、萎れてしまった朝顔の花に時の流れを感じてシャッターを切りました。

私も既に平均寿命の半分以上をゆうに生き、ちょうどこの朝顔のような時期に達していると思われます。何だか寂しい気分になって来ました。すっかり秋らしくなった風が、そんな気分にさせるのでしょうか?

パキっとした画にしたくなかったので、フィルムシミュレーションはプロネガスタンダードを選択、背景の鉄格子の質感などを諧調豊かに再現してくれました。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真⑩

FUJIFILM X-T3 1/1250 f4.0 ISO160 露出補正-0.3 焦点距離:29mm FILM:Ns DR:100

だいぶ低くなった日差しが、古いアパートの壁に不思議な模様を刻んでいました。古い建物のようですが、どのくらい前に建てられたものなのでしょうか?こういった建物はどのくらいもつものなんでしょうか?

先ほどの朝顔同様、フィルムシミュレーションはネガスタンダードを選択しています。少し眠い、コントラストが低めの描写が上手く建物と陰影を写し取ってくれました。

FUJIFILMのカメラを使うと、フィルムシミュレーションとダイナミックレンジを頻繁にいじりたくなります。そんな、イメージとカメラの機能をすり合わせる作業も楽しいものです。

画質

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真④拡大

実写テスト4枚目のカットからの拡大画像です。

高い解像感と立体感です。極端に高いコントラストやシャープネスを持っているというよりも、立体感とリアリティに重きを置いた、フィルムライクな描写だと思います。

勿論、テストボディのX-T3の味付けによる部分も大きくあると思います。

FUJIFILM (富士フイルム) フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR テスト写真⑦拡大

実写テスト7枚目のカットの左下隅の部分の拡大です。

柔らかい描写です。周辺部の近接での描写なのでなんとも言えませんが、シャープで硬い描写のレンズが多い中、十分以上の解像感を持たせつつ、写真らしい柔らかさのある描写は、個人的にはかなり好きです。

FUJIFILMの写真に対する姿勢を見たような気がしました。

まとめ

撮影のロケーションも良く、楽しいテストになり、わざわざ郊外から出てきた甲斐がありました。

狭い路地裏での撮影が大半を占めましたが、広いズーム域、近接に強い事などのお陰で、ストレス無くファインダーに集中出来ました。

人通りがそれなりにある昼間の撮影でしたが、レンズ交換をする手間が無いのも、順調にカット数を稼げた一因だと思います。f4固定の為、望遠側にズームすれば、ボケが大きくなるのも便利です。

とは言え、やはりボケが足りないと感じるシーンは多く、個人的には明るい単焦点レンズ(XF35mm f1.4やXF56mm f1.4など)と組み合わせて使うと、格段に撮影が楽しくなるんではないかと思います。

全体的にFUJIFILMらしさをよく備えたレンズだと感じました。

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