こんばんは!担当:Kです。

7月26日発売予定の、SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary のレビューです。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 本体写真①

通常であれば、最初に実写のレビューからお届けするところですが、デザインの美しいレンズですので、先ずは SIGMA の言う、ビルドクォリティと操作性について見ていきたいと思います。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 販売ページバナー

ビルドクォリティと操作性

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 本体写真②

塗装前の製品写真ですが、フルメタルの鏡筒がとても綺麗です。

細かい部分までシャープに作りこまれており、持つ喜びを満足させてくれそうです。

正直言って、このままシルバーモデルとして販売出来るんではないか?と思えるくらい、塗装前の状態でも美しく精密な仕上がりとなっています。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 本体写真③

操作面で特筆すべき最初の点は、絞りリングの採用だと思います。

私は撮影の際、「開放」か「絞り込む」のいずれかが多いです。ダイヤルを使った場合、例えばf1.4→f11といった操作の際、ダイヤルを沢山回さなけらばならず、以前から、やりずらいと感じていました。回した量も直観的にわかりづらく、沢山回したつもりでも、絞りはまだf5.6だったりして、ストレスを感じる事もあります。

対して絞りリングは、f1.4→f11といった操作も一瞬で出来、回転した角度によって、どのくらい絞られたのかが直観的にわかり易く、便利です。

クリックが1/3に設定されているのも、細かい露出調整が画に反映する、高性能なデジタルカメラに合っていると思います。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 本体写真④

もう一つ、特筆すべきなのは、マニュアルフォーカスの操作性、具体的にはフォーカスリングを回した際の滑らかさです。

ひと昔前であれば、オートフォーカスレンズのマニュアルフォーカスは、抵抗感の無いスカスカの、やりずらいものでしたが、SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary の操作感は「これマニュアルフォーカスのレンズ?」と思えるくらい、滑らかな抵抗感が感じられ、操作しやすいものです。

以前より SIGMA が取り組んでいる「バイワイヤ方式」が、この為の布石だったんだ!と、妙に納得させられました。

さて、SIGMA のビルドクォリティに感心したところで、実写テストに出発したいと思います。

実写テスト

メーカーの開発コンセプトが「常用単焦点レンズとしての使いやすさを追求した標準レンズ」という事でしたので、SONY a7RIII に SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary を取り付けて、スナップ撮影に出かけました。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary テスト写真①

SONY a7RIII 1/100 f2.8 ISO100 露出補正-0.7

駅を降り、気の向くままに歩き始めました。東京は、駅からちょっとはずれれば、古いものが沢山残っていて、スナップ写真を撮るには被写体に困りません。

壊れた木の柵やら、なんやらかんやら、適当にうっちゃってあるだけなのですが、不思議な秩序があるように見えてシャッターを切りました。

広角だとまとまらなかったと思うのですが、初めはやや狭く感じる標準レンズの画角が、上手くイメージをまとめてくれました。45mmという画角は、フレーミングする楽しさのあるレンズです。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary テスト写真②

SONY a7RIII 1/640 f2.8 ISO100 露出補正-0.7

ふと上を見上げればボロボロに錆びた鉄格子が。一部穴が空いてしまって、今にも崩れ落ちそうです。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary は、ボケ味にとことんこだわったレンズというだけあって、f2.8という、単焦点レンズとしてはそれ程明るくないf値でありながら、ボケが綺麗なレンズです。

f値以上に被写界深度が浅目に感じます。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary テスト写真③

SONY a7RIII 1/160 f2.8 ISO100 露出補正-0.3

近接撮影では、さらにボケの美しさが際立ちます。

ピントが合った部分から、ボケていく部分への移り変わりが非常に美しく、すりガラスを通したような、柔らかい極上のボケ味が、被写体を引き立てます。

上のカットでは、白い花の上の葉のボケ方に、このレンズの真骨頂が顕著に見られます。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary テスト写真④

SONY a7RIII 1/160 f2.8 ISO100 露出補正-0.3

猫だ!と、言っても看板に描かれた画です。ロボットのおもちゃを抱きしめている姿が、なんともユーモラスで愛らしいです。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary は、開放f2.8ですので、このくらい距離を取ると、開放でもこのくらいのボケ感です。f1.4のようなレンズと比較すると、やや物足りない感がありますが、逆に背景のイメージが伝わるので、スナップならこのくらいの方がいいかもしれません。

ピントの合った部分とボケた部分との対比のバランスに魅力があるレンズです。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary テスト写真⑤

SONY a7RIII 1/50 f2.8 ISO5000 露出補正±0

花の写真をもう一枚。

ボケ感は極上のもので、雨後のしっとりと湿った花の質感がよく再現されていると思います。

アウトフォーカスの部分から宵闇の訪れが感じられる。そんな、雰囲気が伝わる描写をしてくれるレンズです。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary テスト写真⑥

SONY a7RIII 1/50 f2.8 ISO640 露出補正-0.7

夜のスナップに魅力を発揮するレンズと踏んで、そのままナイトスナップに出かけました。

昼間見たら、なんてことはないただの塀ですが、ちょっとしたライトアップや背景の薄暮の藍色が入る事で、ちょっといい雰囲気の写真になりました。

45mm F2.8 DG DN | Contemporary は、開放f2.8で、通常の距離であれば、ピントに極端に気を使う必要も無く、肩の力を抜いてスナップ撮影を楽しめます。対して近接では、極上のボケ味をもって被写体を引き立ててくれる、2つの側面を感じるレンズでした。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary テスト写真⑦

SONY a7RIII 1/50 f2.8 ISO1000 露出補正±0

消えた電球が、まるで闇夜に浮いた泡のように浮かんでいました。

煌びやかなネオンの中では、酔っ払いが大声で大気炎を上げています。

明日になれば泡のように消えてしまうのに。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary テスト写真⑧

SONY a7RIII 1/15 f4.5 ISO100 露出補正-0.7

レンズのせいか、カメラのお陰か、明暗差があってもアンダー部分が完全につぶれる事は稀で、粘り強い印象を受けました。

暗く落ち込んだ部分にも、いくらかの諧調が残り、質感を描写してくれます。

目論みどおり、ナイトスナップには使い易いレンズだと感じました。

画質

このレンズの画質を確認するにあたり「性能がいい」とか「シャープ」とかいう言葉を使いたくありません。

レンズが、物の形や色を正確に写し取るためのもの、以上のものである事を改めて教えてくれる、そんな描写のレンズです。

実写テスト5枚目の写真の拡大

まぁ、合焦部分は、十分過ぎるほどシャープなわけですが、見るべきところはそこではないでしょう。

ピントを拾った一番手前の花びらから、左奥の花びらに向かってボケていく様が、素晴らしく綺麗です。

輝く花びらの上の水玉の表現など、私のつたない筆致では到底表せない美しさで、45mm F2.8 DG DN | Contemporary の真骨頂を見る思いがします。

SIGMA (シグマ) 45mm F2.8 DG DN | Contemporary 歪曲収差テスト写真

欠点は、大きく糸巻型の歪曲収差が出る事です。気になるようなら、カメラのレンズ補正機能をONにして使う事で解決します(若干画角が狭くなる)。

ミラーレス用の Contemporary シリーズは、画質的には非常に高性能でArtシリーズとなんら遜色ないものが殆どです。

Artシリーズとの違いはこの歪曲収差補正をレンズでするか、カメラのデジタル補正を使うか程度の違いしか無いように思えます。

まとめ

名前は Contemporary ですが、強く Art を感じるレンズでした。

写真を撮るのが楽しくなるレンズです。大きさ、作り、操作感、写りが、複合的に作用して、そう感じるんだと思います。SIGMA の言う「常用単焦点レンズとしての使いやすさを追求した標準レンズ」というコンセプトにも納得させられる使用感でした。

又、作りが非常にいいレンズで、ちょっと変態的ですが、触っているのが楽しいレンズでした(笑)。

写りについては、SIGMAの新しいステージの一端を見た気がします。最高性能という事だけで満足する事無く、最高の「写真」を取る為の道具作りに向け、新たなステージへ一歩を踏み出した印象すら受けます。

まだまだこんな事も出来るんだぞ!という SIGMA の底力を感じるレンズでした。

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