こんばんは!担当:Kです。

本日は、低照度下で動画撮影をする際の画質劣化の解決方法として、SIGMAの「F1.4 DC DN | Contemporary シリーズ」レンズを使う方法を提案したいと思います。

通常シャッタースピードを「1/フレームレート」よりも遅く出来ない動画撮影では、低照度、高感度時のノイズは大きな問題だと思います。

低照度に強い「SONY α7SII」や「Panasonic GH5S」といったカメラを使う事で、この問題は大幅に改善しますが、いずれのカメラも高額で、おいそれと手の出る価格ではありません。

かくいう私も、メイン機材はSONY α6300+10-18mm f4な為、キャンプや夜景など、低照度下での撮影では、画質の低下(主に酷いノイズの発生と、それによるシャープネスの低下)を我慢しながら使っていました。

F1.4レンズの優位性

そんな折、SIGMA (シグマ)より「56mm F1.4 DC DN | Contemporary」が発表されました。

これによりSIGMAのAPS-Cサイズセンサーのカメラ用の、開放f値1.4のレンズシリーズも「広角、標準、望遠」と3種類揃う事になりました。

状況にもよりますが、この3本があれば、低照度下での動画撮影も、ノイズの少ない高画質で、明るくリッチな画が撮れるんではないか?と思い、趣味のキャンプに行った際、テストしてみました。

又、いずれも単焦点の開放F1.4と非常に明るいレンズとなる為、同じ画角なら焦点距離の短いレンズを使う事になるAPS-Cサイズセンサーのカメラでも、背景を大きくボカせる、というメリットもあります。

実写テスト

キャンプは当然、非常に光が少ない難しい条件になります。

焚火など、ある程度光がある部分は明るく撮れるのですが、周囲は闇にまぎれてしまいます。全体の雰囲気が伝わるように、感度を上げるとノイズが酷くなり画質的にいまいち。もう少し、周囲の状況が伝わる、明るく滑らかな映像にならないか、と不満に思っていました。

今回SIGMA 「16mm F1.4 DC DN | Contemporary」「56mm F1.4 DC DN | Contemporary」の2本を使ってキャンプの動画を撮ってみました。

露出はいずれも、マニュアルでシャッタースピードは1/30に、f値は1.4、ISOはオートにしてありますが、最高感度をISO12800までに設定しています。

いかがでしょうか?

焚火の炎だけでなく、周囲の状況も真っ暗にはならず、雰囲気を写しとれていると思います。

それでいて、感度をISO12800以下で撮影出来ているので、滑らかな画像を維持できていると思います。

しかも16mmで引きの画を、56mmで背景をボカした寄りの画を撮影する事が出来るので、編集を考えながらの撮影もし易いんではないかと思います。

SIGMAの「F1.4 DC DN | Contemporary シリーズを使った低照度撮影テスト 写真①

「56mm F1.4 DC DN | Contemporary」で撮影したカットから切り出した静止画です。

背景や黒いジャケットも十分な階調を残して描写され、又、余裕のあるISO感度で撮影出来ている為、ノイズの少ないなめらか映像となっています。

例えばf4で、ここまで滑らかな画を撮ろうと思うと、もっと暗い映像になってしまっていたと思います。

又、56mmという長めの焦点距離もあって、背景が大きくボケ、立体感のある映像になっていると思います。

SIGMAの「F1.4 DC DN | Contemporary シリーズを使った低照度撮影テスト 写真②

夜景についても、明るくリッチな画を撮る事ができます。

シチュエーションとしては静止画で補ってしまう事も出来ますが、光の瞬きなど、動きを表現する事も出来るので、動画で撮る意味もあると思います。一部明るい星が写っているのも、f1.4という明るいレンズならではだと思います。

16mmという画角も、十分にワイドな表現をする事が可能で、30mmよりも手振れが目立たずに済むので、手持ちでの動画撮影でも使い易いと思います。

SIGMAの「F1.4 DC DN | Contemporary シリーズを使った低照度撮影テスト 写真③

今回使用したカットで、唯一大きくノイズがのってしまった画像です。

このカットだけ、真っ暗に近い状況だったので、ISO感度を上限のISO25600に設定したました。さらに後処理で露出をプラス3段しているので、ノイズが酷いのは仕方がないと思います。

高感度で撮影したおかげで、星が写っています。滑らかに撮ろうと思ったら、α7SIIやGH5Sなどの、低照度に極端に強いカメラが必要なシチュエーションだと思います。

SIGMAの「F1.4 DC DN | Contemporary シリーズを使った低照度撮影テスト 写真④

焚火から立ち上る煙の様子が、詳細に描写されていて綺麗です。

SIGMA 56mm F1.4 DC DN | Contemporary で撮影したカットですが、このレンズは背景の美しいボケ、それほど高額では無い価格、優れた光学性能と、動画カメラマンにも是非おススメしたレンズです。

ところで、私は以前焚火を撮影していた際、夢中になり過ぎてオンカメラマイクのウィンドジャマ―を焦がしてしまった事があります。焚火の撮影にはくれぐれも注意しましょう!

3本揃えてもコンパクト

APS-Cサイズセンサーカメラ用のレンズという事で、非常にコンパクトなのも魅力的なシステムです。

重量も、一番大きい 16mm F1.4 DC DN | Contemporary でも、405gと軽量で、3本持っても約950gと1kgを切る重さです。

とかく荷物が多くなりがちな動画カメラマン、特にワンオペで撮影を行うアマチュアカメラマンには、この軽量、コンパクトさは大きな魅力だと思います。

まとめ

SIGMAの 16mm F1.4 DC DN | Contemporary 、30mm F1.4 DC DN | Contemporary 、56mm F1.4 DC DN | Contemporary は、3本で多くのシチュエーションに対応出来、f1.4という明るさを活かして、多彩な表現が可能な、動画ユーザーにもおススメしたいレンズです。

3本合わせても新品で12万円を切る価格も、例えばSONYのフルサイズ用のf4の広角ズームレンズが、14万円近くする事を考えれば、コストパフォーマンスが高いと言えると思います。背景の大きくボケるf1.4の単焦点レンズは、ズームレンズよりも多彩な表現の可能性を持っていると思います。

欠点は、レンズ交換の手間がある事から、チャンスには若干弱い事、撮影中の画角変化を活かした表現手法は基本的に使えない事です。

ドキュメンタリーのように、場当たり的に撮影して行くよりも、映画チックにある程度編集を意識して撮影していく方には、かなりおススメのレンズです。

F1.4 DC DN | Contemporary シリーズ 新品販売ページ

SIGMA (シグマ) C 16mm F1.4 DC DN 中古検索ページ