こんばんは!担当:Kです。

本日TAMRONよりレンズメーカーとしては珍しい(レンズメーカー製AFレンズでは初めて?→Tokinaが以前AT-X 70-200mm F4 PROというレンズを発売していました。すみません。)f4.0固定の望遠ズームレンズ「70-210F4Di VC USD(モデルA034)」が発表されました。

TAMRON (タムロン) 70-210mm F/4 Di VC USD (Model A034) 新品販売ページ

※三脚座は別売です

ひと昔前なら、高性能な望遠レンズと言えばf値2.8固定が標準でしたが、現在は性能と、重量のバランスのいいf4.0固定のズームレンズがCanon、Nikonの純正レンズにもラインナップされ、開放での撮影が少ない風景写真などで人気です。

こういった人気ジャンルにレンズメーカーが踏み込まないのは不思議だな?と、以前より感じていましたが、ついにと言うか、やっと言うか、人気のレンズメーカーであるTAMRONより70-210F4Di VC USD(モデルA034)が満を持しての発売です!

伝統

私がフジヤカメラに入社した25年程前(笑)、f2.8固定の望遠ズームレンズは、人気の風景写真家、竹内敏信先生が頻繁に使うレンズだった事もあってか、メーカー純正、レンズメーカー問わず非常に人気のあるレンズでした(竹内先生はCanonを使用していらっしゃったと記憶しています)。

当時このクラスのレンズは80-200mmであることがほとんどでした(その後2002年にCanonが70-200mmf2.8Lレンズを発売)。そんな中TAMRONだけが70-210mm f2.8という、他社より10mm長い焦点距離のレンズを販売していました。

210mmにすれば3倍ズームになる!久しぶりに70-210mmの復活を聞いて(f値こそ4.0ですが)そんなメーカーの心意気を感じます。

性能

残念ながら、実機がありませんので性能がどんなものか現時点はわかりません。しかし、同焦点域のSP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A025)の高性能さを考えると、十分に期待できると思います。設計はLD(異常低分散)ガラスレンズを3枚使用した、高級なものです。

又、タムキューの愛称で親しまれている「SP 90mm F/2.8」マクロレンズのシリーズの人気からも伺えるように、「ボケ味」にも定評のあるメーカーです。開放での柔らかいボケ味にも期待が持てます。メーカーサイトには「自然で、とろけるようなボケ味を楽しむことができます」との記載が見られます。

クラス最高のマクロ性能

70-210F4Di VC USDの売りの一つが最大撮影倍率0.32倍、最短撮影距離0.95mのマクロ性能です。現行でマクロ性能が優れているNIKKOR 70-200mm f/4G ED VRが、撮影倍率0.27倍です。このクラスでは最高性能という事です。

被写体との距離を取ってのマクロ撮影は、特に撮影場所が限定されやすい、ネイチャー系のカメラマンには大きな武器となるでしょう。

焦点距離210mmまでと、他メーカー製品より10mm長い焦点距離と併せて、メーカーの「便利で、使い易いレンズを作ろう」という開発姿勢が見て取れます。

大きさ、重さ

f4.0固定の望遠ズームのポイントはやはり性能に次いで、大きさ、重さだと思います。

TAMRON 70-210F4Di VC USDの重量は約860g(Canon用)です。後発モデルという事で、軽量化に期待しましたが重量は同ジャンルの他メーカーのレンズと大体同じくらいです(ちなみに、CanonのEF70-200mm F4L IS USMが約760g、NikonのAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRが約850gです)。

又、全長は約176.5cm(Canon用)、最大径76mmでこれも月並みです(CanonのEF70-200mm F4L IS USMが全長約172mm、最大径76mm、NikonのAF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRが全長約178.5mm、最大径78mm)。

残念ながら、大きさ、重さについては同ジャンルのメーカー純正レンズと比べて、優れたスペックではないようです。

せっかくなので、マグネシウム合金の使用などで、もう少し頑張って欲しかったです。

f2.8、f4.0のボケの大きさ比較

カメラの高感度特性や手振れ補正が大きく進歩した現在「明るさの違いは=ボケの大きさの違い」という意味合いが大きいのではないでしょうか?そこで70mmと200mmでf2.8とf4.0のボケの大きさの違いを、実写で比べてみたいと思います。

上の写真は70-200mmレンズの70mm側、f2.8の画像です。被写体までの距離は1.0m程です。さすがf2.8はこの距離ならかなり大きなボケとなります。

こちらは同条件でf4.0で撮影しています。十分に大きなボケですが、f2.8と比べるとやや物足りなく感じます。

次に同じ条件で200mm側を見てみましょう。

上がf2.8、下がf4.0です。やはりf2.8のボケは背景を完全に整理することが出来、魅力的です。しかし、70mm側よりも中途半端な印象は無く、十分大きなボケと言っていいと思います。

実写では、f4.0のレンズを使っていても、使用する焦点距離、被写体までの距離などを上手く調整すれば、相応の写真が撮れそうです。

ところで、目ざとい方はお気づきと思いますが、上の写真(f2.8で撮影)、少し周辺光量が落ちています。実はこの写真、TAMRON (タムロン) SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A025) で撮影しました。1絞り絞るとここまで周辺光量が改善するんですね。

又、ボケの美しさもうわさに違わぬものです。タムキューに近い、柔らかいボケ味ですね。

次に、同じ200mmで、少し被写体との距離を離して撮影しました。

被写体までの距離は4m程になります。上がf2.8、下がf4.0でのテスト写真です。さすがに200mmの望遠だとf4.0でも結構ボケるものですね!表現としては2.8,4.0、あまり違わない写真となりました。

以上のように1絞りの差は、条件によっては大きく、条件によってはあまり違わない表現になります。勿論1絞り明るいf2.8のレンズがf4.0のレンズに、表現の幅という意味で劣る事はありません。しかし、撮影者の工夫次第で、かなり補う事が可能だと思います。

まとめ

残念ながらまだ実機が無い為、肝心のレンズ性能について言及出来ないのが心苦しい限りです。しかし、現行のf2.8のレンズ「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A025) 」のボケの美しさ、高性能さから、TAMRON 70-210F4Di VC USD(モデルA034)についてもかなり期待が持てそうです。

SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A025)についてですが、ボケが綺麗なのには驚きました。「タムロンボケ」なんて言葉が生まれてもいいくらいだと思います。

正直に申し上げて、価格的にも魅力的です(笑)。

TAMRON (タムロン) 70-210mm F/4 Di VC USD (Model A034) 新品販売ページ

TAMRON (タムロン) SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A025) 新品販売ページ