D7500山手線写真

AF-S 80-400mm f/4.5-5.6 G ED VR (x1.3クロップ) f8 1/640秒 ISO6400 +0.3補正(撮影後カメラ内RAW現像にて-0.7補正して現像)

ニコンDXフォーマット最上位機種「D500」と同等のイメージセンサーと最新の画像処理エンジンを搭載し、連写速度の向上や軽量化など大きく進化した新しい中級機「Nikon D7500」が本日6月9日に発売されました。

今回発売に先立ち、わずかな時間ながら試用することができましたので、簡単にですが撮影した写真を交えながらレポートしたいと思います。

今回の被写体は新型車両「E235系」が話題の山手線を選択。昨年の運行開始以来長らく1編成のみでしたが、細部が改良された量産編成の導入が先月より始まり、現在4編成(6/8現在)が運行を開始しています。

幸いなことに撮影日は偶然4編成とも走行している日で、既存のE231系も撮りつつ効率よく撮影ができました。

Nikon D7500はD750やD3000/5000シリーズで既に実績のある「炭素繊維複合素材を用いたモノコック構造」を採用したことで軽量化され、それと同時にグリップが深く握れる形状に変わったおかげで、長い時間持っていてもそれほど苦にならずに使えました。

D7500は、部分的にマグネシウム合金が使用されていたD7200までとは異なり金属外装ではなくなりましたが、実際に使ってみればごく一般的な用途であれば気になることはないと感じました。むしろ軽くなったことによるメリットの方が上回るかもしれません。

D7500山手線写真

AF-S 80-400mm f/4.5-5.6 G ED VR f8 1/400秒 ISO400

連写性能は秒間6コマだったD7200に対してD7500は秒間8コマに増えました。シャッター音は鋭いような感じの音からどちらかといえば軽い感じの音に変わりました。

D7500山手線写真

AF-S 80-400mm f/4.5-5.6 G ED VR f8 1/400秒 ISO900 +0.3補正

AFのフォーカスポイントの数は51点とD7200と変わりませんが、D7500は、D500と同等の測光センサー「180KピクセルRGBセンサー」と連携したことによって動く被写体に対する捕捉性能が向上しました。

止まった状態のものを除いてほとんどAF-Cモードのまま撮影を行いましたが、ピントが大きく外れてしまうようなことはありませんでした。

D7500山手線写真

AF-S 80-400mm f/4.5-5.6 G ED VR (x1.3クロップ) f8 1/800秒 ISO2000 +0.3補正

レンズの焦点距離に対して1.5倍相当の焦点距離が得られ、遠く離れた被写体の撮影には有利になるDXフォーマットですが、さらに1.3倍(レンズの焦点距離に対して約2倍相当)大きく捉えることができる「x1.3クロップモード」も選択できます。D7100、7200と継承された、便利な機能です。

多少画素数は減ってしまいますが、「あと少しレンズが長かったらいいのに!」といった場面で重宝するでしょう。

テレコンバーターとは異なり、開放F値が暗くなったりレンズの性能低下が起きることがないのもクロップモードを使う時の利点です。

D7500山手線写真

AF-S 80-400mm f/4.5-5.6 G ED VR f8 1/500秒 ISO2200

新型に置き換えられるE231系も、たくさん来る今のうちから少しずつ記録しておきたいですね。

D7500山手線写真

AF-S 80-400mm f/4.5-5.6 G ED VR f8 1/320秒 ISO1600

上と同じ構図で狙っていましたが、反対側からも同時に来てしまいとっさにズームで調整しながら構図を変更。このわずかな間でもAFは俊敏に動作してくれました。

D7500山手線写真

AF-S 80-400mm f/4.5-5.6 G ED VR f8 1/320秒 ISO1600

この日はたまたま2本後もE235系で運行されていたので、それほど待たずに再チャレンジできました。

D7500山手線写真

AF-S DX 16-80mm f/2.8-4 E ED VR f8 1/250秒 ISO1600

日がだいぶ傾いてきたので場所を変えて撮影。縮小画像でわかりにくいのが申し訳ないですが、細部すみずみまで写しとめています。

D7500山手線写真

AF-S 80-400mm f/4.5-5.6 G ED VR f9 1/60秒 ISO20000 +0.3補正

暗くなるのを待って高感度性能のチェック。D7500はD500譲りの性能で、ISO3200や6400くらいなら躊躇なく使えるでしょう。

被写体や状況、撮影者の好みにもよりますが、個人的にはこの作例のISO20000くらいまでならOKかなといったところです。

D7500山手線写真

AF-S DX 16-80mm f/2.8-4 E ED VR f8 1/100秒 ISO12800

最後は駅で停車中の様子を。D7000シリーズ初採用の可動式モニターを活かしてライブビュー・手持ちで撮影しています。

昨今鉄道写真に限らず三脚が使用できない場所が増えていますが、手持ちでスピーディーに撮影でき、また重い三脚を持ち歩かずに済む撮影スタイルを選ぶことができるのも高感度性能が向上したおかげでしょう。

D7500は、最上位機種譲りの高性能を手軽に楽しめて、メイン機としてもD500やFX機のサブとしても幅広い場面で使いやすいだろうと感じました。

D500登場以前のDXフォーマット最上位機種の位置付けを担っていたD7200と比較して、無くなってしまった機能や退化してしまった部分も確かにありますが、逆にD500が最上位機種として登場したことで割り切れた部分もあり「中級機としてより軽く、より速いD7500」が登場できたのではないかと思います。

【共通設定】ピクチャーコントロール:スタンダード、自動感度制御:オン、ホワイトバランス:オート

Photo & Text by フジヤカメラ店 スタッフ 浅葉

D7500販売ページ